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小倉百人一首のデータ |
雑学メモ (2006年現在) 小倉百人一首とは、鎌倉時代に歌人藤原定家が、年代順に百人の歌人の和歌を一首づつ選んだものである。摂関家藤原北家道兼流・宇都宮蓮生の京都嵯峨野の別荘、小倉山荘の襖色紙に載せるために依頼を受けたと言われている。また、絵入りの歌がるた遊びとして広く庶民に広まった。
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関連データ ●雑学・全般 ・徳川将軍歴代データ ・東海道五十三次のデータ ・中山道六十九次のデータ ・日本の城(愛知県)のデータ |
番号 | 歌人 | 身分 | 歌 | 分類 | 場所 |
1 | 天智天皇 てんじてんのう (626〜671) |
天皇 | 秋の田のかりほの盧のとまをあらみ 我ころも手は露にぬれつゝ |
秋の歌 | |
2 | 持統天皇 じとうてんのう (645〜702) |
天皇 | 春過て夏来にけらし白妙の 衣ほすてふあまの香来山 |
夏の歌 | 香来山 |
3 | 柿本人丸 かきのもとのひとまろ 生没年未詳 |
歌人 | あし引の山鳥のおのしたり尾の なかゝゝし夜を独かもねん |
恋の歌 | |
4 | 山辺赤人 やまべのあかひと 生没年未詳 |
歌人 | 田子のうらにうち出てみれはしろ妙の 不二の高根にゆきは降つゝ |
冬の歌 | 田子の浦 |
5 | 猿丸大夫 さるまるだゆう 生没年不詳 |
不明 | おく山に紅葉ふみわけ鳴しかの 聲きくときそ秋はかなしき |
秋の歌 | |
6 | 中納言家持 (大伴家持) おおとものやかもち (718?〜785) |
政治家・歌人 | 鵲の渡せるはしにをく霜の しろきをみれはよそ更にける |
冬の歌 | |
7 | 安倍仲麿 あべのなかまろ (698〜770) |
官人 | 天の原ふりさけみれは春日なる 三笠のやまに出し月かも |
三笠山 | |
8 | 喜撰法師 きせん 生没年未詳 |
僧侶 | 我盧はみやこのたつみしかそ住 よを宇治山と人はいふなり |
宇治 | |
9 | 小野小町 おののこまち 生没年不詳 |
女流歌人 | 花の色はうつりにけりないたつらに わか身よにふるなかめせしまに |
春の歌 | |
10 | 蝉丸 せみまる 生没年未詳 |
不明 | 是や此行もかへるも別ては しるもしらぬも相坂のせき |
逢坂 | |
11 | 参議篁(小野篁) おののたかむら (802〜852) |
学者・歌人 | 和田の原八十嶋かけてこき出ぬと 人にはつけよあまの釣舟 |
隠岐島 | |
12 | 僧正遍昭 へんじょう (816〜890) |
僧侶 | 天つ風雲のかよひち吹とちよ をとめのすかたしはしとゝめん |
皇居 | |
13 | 陽成院(陽成天皇) ようぜいのいん (868〜949) |
天皇 | つくはねのみねよりおつるみなの川 恋そつもりてふちとなりぬる |
恋の歌 | 筑波嶺 |
14 | 河原左大臣(源融) みなもとのとおる (822〜895) |
大臣 | みちのくの忍ふ文字すり誰ゆへに 乱れ初にしわれならなくに |
恋の歌 | 信夫 |
15 | 光孝天皇 こうこうてんのう (830〜887) |
天皇 | 君かためはるの野に出てわかなつむ わか衣手に雪はふりつゝ |
春の歌 | |
16 | 中納言行平 (在原行平) ありわらのゆきひら (818〜893) |
公家・歌人 | 立わかれいなはの山の嶺に生る まつとしきかはいまかへりこん |
因幡の山 | |
17 | 在原業平朝臣 ありわらのなりひら (825〜880) |
歌人 | 千早振神代もきかす立田川 からくれなゐに水くゝるとは |
秋の歌 | 立田川 |
18 | 藤原敏行朝臣 ふじわらのとしゆき (?〜901) |
歌人 | 住の江のきしによる波よるさへや 夢のかよひち人めよくらん |
恋の歌 | 住の江 |
19 | 伊勢 いせ 生没年未詳 |
女流歌人 | なには潟みちかきあしのふしのまも あはてこのよを過してよとや |
恋の歌 | 難波 |
20 | 元良親王 もとよししんのう (890〜943) |
親王 | 侘ぬれは今はたおなし難波なる 身をつくしてもあはんとそ思ふ |
恋の歌 | 難波 |
21 | 素性法師 そせい (844?〜910?) |
僧侶 | 今こんといひしはかりに長月の 有明の月をまちいてつるかな |
恋の歌 | |
22 | 文屋康秀 ふんやのやすひで 生没年未詳 |
歌人 | 吹からに秋の草木のしほるれは むへ山風をあらしといふらん |
秋の歌 | |
23 | 大江千里 おおえのちさと 生没年未詳 |
儒者 | 月みれは千々にものこそかなしけれ 我身ひとつの秋にはあらねと |
秋の歌 | |
24 | 菅家(菅原道真) すがわらのみちざね (845〜903) |
大臣 | この度はぬさも取あへす手向山 もみちのにしき神のまにゝゝ |
手向山 | |
25 | 三条右大臣 (藤原定方) ふじわらのさだかた (873〜932) |
大臣 | なにしおははあふ坂山のさねかつら 人にしられて来るよしも哉 |
恋の歌 | 逢坂 |
26 | 貞信公(藤原忠平) ふじわらのただひら (880〜949) |
公卿 | をくら山嶺のもみち葉心あらは 今一度のみゆきまたなん |
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27 | 中納言兼輔 (藤原兼輔) ふじわらのかねすけ (877〜933) |
公家・歌人 | みかの原わきてなかるゝ和泉川 いつみきとてか恋しかるらん |
恋の歌 | |
28 | 源宗于朝臣 みなもとのむねゆき (?〜939) |
歌人 | 山里は冬そさひしさ増りける 人めも草もかれぬとおもへは |
冬の歌 | |
29 | 凡河内躬恒 おうしこうちのみつね 生没年未詳 |
歌人 | 心あてに折はやおらむ初しもの をきまとはせるしら菊の花 |
秋の歌 | |
30 | 壬生忠岑 みぶのただみね 生没年未詳 |
歌人 | 有明のつれなく見えし別れより 暁計うきものはなし |
恋の歌 | |
31 | 坂上是則 さかのうえのこれのり 生没年未詳 |
歌人 | 朝ほらけ在明の月とみるまてに よし野ゝさとにふれるしら雪 |
冬の歌 | |
32 | 春道列樹 はるみちのつらき (?〜920) |
歌人 | 山川に風の懸たるしからみは なかれもあへぬ紅葉なりけり |
秋の歌 | 志賀 |
33 | 紀友則 きのとものり 生没年未詳 |
歌人 | 久方の光のとけき春の日に しつ心なくはなの散らん |
春の歌 | |
34 | 藤原興風 ふじわらのおきかぜ 生没年未詳 |
歌人 | 誰をかも知人にせん高砂の 松も昔の友ならなくに |
高砂 | |
35 | 紀貫之 きのつらゆき (872?〜945) |
歌人 | 人はいさ心もしらす古郷は 花そむかしの香ににほひける |
春の歌 | |
36 | 清原深養父 きよはらのふかやぶ 生没年未詳 |
歌人 | 夏のよはまたよひなから明ぬるを 雲のいつこに月やとるらん |
夏の歌 | |
37 | 文屋朝康 ふんやのあさやす 生没年未詳 |
歌人 | しら露に風のふきしく秋のゝは つらぬきとめぬたまそ散ける |
秋の歌 | |
38 | 右近 うこん 生没年未詳 |
女流歌人 | わすらるゝ身をは思はす誓ひてし 人のいのちのおしくも有かな |
恋の歌 | |
39 | 参議等(源等) みなもとのひとし (880〜951) |
公家 | 浅ちふのをのゝしの原忍ふれと あまりてなとか人のこひしき |
恋の歌 | |
40 | 平兼盛 たいらのかねもり (?〜990) |
歌人 | 忍ふれと色に出にけり我こひは ものやおもふとひとのとふまて |
恋の歌 | |
41 | 壬生忠見 みぶのただみ 生没年未詳 |
歌人 | 恋すてふ我名はまたき立にけり 人しれすこそおもひそめしか |
恋の歌 | |
42 | 清原元輔 きよはらのもとすけ (908〜990) |
歌人 | 契きなかたみにそてをしほりつゝ すゑのまつ山波こさしとは |
恋の歌 | 末の松山 |
43 | 権中納言敦忠 (藤原敦忠) ふじわらのあつただ (906〜943) |
公家・歌人 | あひみての後の心にくらふれは むかしはものをおもはさりけり |
恋の歌 | |
44 | 中納言朝忠 (藤原朝忠) ふじわらのあさただ (910〜966) |
公家・歌人 | 逢事のたえてしなくは中ゝゝに 人をも身をもうらみさらまし |
恋の歌 | |
45 | 謙徳公(藤原伊尹) ふじわらのこれまさ (924〜972) |
公卿 | 哀ともいふへき人はおもほえて 身の徒になりぬへき哉 |
恋の歌 | |
46 | 曽禰好忠 そねのよしただ 生没年未詳 |
歌人 | ゆらのとを渡る舟人かちを絶 行ゑもしらぬこひのみち哉 |
恋の歌 | 由良の門 |
47 | 恵慶法師 えぎょう 生没年未詳 |
僧侶 | 八重葎しけれる宿のさひしきに 人社見えね秋は来にけり |
秋の歌 | |
48 | 源重之 みなもとのしげゆき 生没年未詳 |
歌人 | 風を痛み岩うつ波のをのれのみ 碎て物をおもふころかな |
恋の歌 | |
49 | 大中臣能宣朝臣 おおなかとみのよしのぶ (921〜991) |
歌人 | みかき守ゑしのたく火の夜はもえて ひるは消つゝものをこそおもへ |
恋の歌 | |
50 | 藤原義孝 ふじわらのよしたか (954〜974) |
公家・歌人 | 君かためおしからさりしいのちさへ 永くもかなとおもひけるかな |
恋の歌 | |
51 | 藤原実方朝臣 ふじわらのさねかた (?〜998) |
公家・歌人 | かくとたにえやはいふきのさしも草 さしもしらしな燃るおもひを |
恋の歌 | 伊吹山 |
52 | 藤原道信朝臣 ふじわらのみちのぶ (972〜994) |
公家・歌人 | 明ぬれはくるゝものとは知なから 猶うらめしき朝朗かな |
恋の歌 | |
53 | 右大将道綱母 (藤原道綱母) ふじわらのみちつなのはは (?〜995) |
女流歌人 | なけきつゝ独ぬるよの明るまは いかに久しきものとかはしる |
恋の歌 | |
54 | 儀同三司母 (高階貴子) たかしなのきし ((?〜996) |
女流歌人 | わすれしの行すゑまては難けれは けふをかきりのいのちとも哉 |
恋の歌 | |
55 | 大納言公任 (藤原公任) ふじわらのきんとう (966〜1041) |
歌人 | 瀧の音はたえて久しく成ぬれと 名こそなかれて尚聞えけれ |
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56 | 和泉式部 いずみしきぶ 生没年不詳 |
女流歌人 | あらさらん此よの外のおもひ出に いま一度のあふ事も哉 |
恋の歌 | |
57 | 紫式部 むらさきしきぶ 生没年未詳 |
女性作家・歌人 | めくりあひてみしやそれとも分ぬまに 雲かくれにしよはの月哉 |
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58 | 大弐三位 だいにのさんみ (999頃〜1082頃) |
女流歌人 | 有馬山猪名のさゝ原風ふけは いてそよ人をわすれやはする |
恋の歌 | |
59 | 赤染衛門 あかぞめえもん 生没年未詳 |
女流歌人 | やすらはてねなましものをさよ更て 片ふくまての月を見しかな |
恋の歌 | |
60 | 小式部内侍 こしきぶのないし (?〜1025) |
女流歌人 | 大江山生野ゝみちの遠けれは またふみも見すあまのはしたて |
生野 天の橋立 |
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61 | 伊勢大輔 いせのたいふ 生没年未詳 |
女流歌人 | いにしへの奈良のみやこの八重桜 けふこゝのへに匂ひぬるかな |
春の歌 | |
62 | 清少納言 せいしょうなごん 生没年未詳 |
女性作家・歌人 | よをこめて鳥のそらねははかるとも 世にあふさかの関はゆるさし |
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63 | 左京大夫道雅 (藤原道雅) ふじわらのみちまさ (992〜1054) |
歌人・公卿 | 今はたゝおもひたえなんとはかりを 人つてならていふよしも哉 |
恋の歌 | |
64 | 権中納言定頼 (藤原定頼) ふじわらのさだより (995〜1045) |
公家・歌人 | 朝朗うちの川霧たえゝゝに 顕はれ渡る瀬ゝのあしろ木 |
冬の歌 | 宇治 |
65 | 相模 さがみ 生没年未詳 |
女流歌人 | うらみ侘ほさぬ袖たにある物を 恋に朽なむ名こそおしけれ |
恋の歌 | |
66 | 大僧正行尊 ぎょうそん (1055〜1135) |
僧侶 | もろ共に哀とおもへ山さくら はなより外にしる人もなし |
大峰 |
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67 | 周防内侍 すおうのないし (1037頃〜1109?) |
女流歌人 | 春の夜の夢はかりなる手枕に 甲斐なくたゝん名こそおしけれ |
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68 | 三条院(三条天皇) さんじょうのいん (976〜1017) |
天皇 | 心にもあらてうきよになからへは こひしかるへき夜半の月哉 |
皇居 | |
69 | 能因法師 のういん (988〜?) |
僧侶 | あらしふく三室の山のもみちはゝ たつ田の川のにしき成けり |
秋の歌 | 立田川 |
70 | 良暹法師 りょうぜん (990頃〜1060頃) |
僧侶 | さひしさに宿をたち出てなかむれは いつくもおなし秋の夕暮 |
秋の歌 | |
71 | 大納言経信 (源経信) みなもとのつねのぶ (1016〜1097) |
公家・歌人 | 夕されは門田のいなは音つれて 芦のまろやにあき風そふく |
秋の歌 | |
72 | 祐子内親王家紀伊 ゆうしないしんのうけのき 生没年未詳 |
女流歌人 | 音にきくたかしのはまの化波は かけしやそてのぬれもこそすれ |
恋の歌 | 高師浜 |
73 | 権中納言匡房 (大江匡房) おおえのまさふさ (1041〜1111) |
公卿・学者 | 高砂のおのへのさくら咲にけり とやまの霞みたゝすもあらなん |
春の歌 | |
74 | 源俊頼朝臣 みなもとのとしより (1055〜1129) |
歌人 | うかりける人を初瀬の山おろし はけしかれとはいのらぬものを |
恋の歌 | 初瀬 |
75 | 藤原基俊 ふじわらのもととし (1060〜1142) |
公家・歌人 | 契りをきしさせもかつゆをいのちにて 哀ことしの秋もいぬめり |
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76 | 法性寺入道前関白太政大臣 (藤原忠通) ふじわらのただみち (1097〜1164) |
大臣 | 和田の原こき出てみれは久方の 雲井にまかふおきつしら波 |
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77 | 崇徳院(崇徳天皇) すとくのいん (1119〜1164) |
天皇 | 瀬をはやみ岩にせかるゝたき川の われてもすゑにあはむとそおもふ |
恋の歌 | |
78 | 源兼昌 みなもとのかねまさ 生没年未詳 |
歌人 | あはち嶋かよふ千鳥の鳴こゑに 幾夜ねさめぬすまのせきもり |
冬の歌 | 淡路島 |
79 | 左京大夫顕輔 (藤原顕輔) ふじわらのあきすけ (1090〜1155) |
公家・歌人 | 秋風に棚引雲のたえまより もれいつる月のかけのさやけさ |
秋の歌 | |
80 | 待賢門院堀河 たいけんもんいんのほりかわ 生没年未詳 |
女流歌人 | 長からん心もしらすくろ髮の みたれて今朝はものをこそ思へ |
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81 | 後徳大寺左大臣 (徳大寺実定) とくだいじさねさだ (1139〜1191) |
大臣 | ほとゝきす鳴つる方を眺むれは 唯有明の月そのこれる |
夏の歌 | |
82 | 道因法師(藤原敦頼) どういん (1090〜?) |
僧侶 | 思ひわひさてもいのちは有ものを うきに堪ぬはなみた成けり |
恋の歌 | |
83 | 皇太后宮大夫俊成 (藤原俊成) ふじわらのとしなり (1114〜1204) |
歌人 | 世中よ道こそなけれおもひ入 山のおくにも鹿そ鳴なる |
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84 | 藤原清輔朝臣 ふじわらのきよすけ (1104〜1177) |
公家・歌人 | なからへはまたこの比や忍はれん うしと見しよそいまはこひしき |
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85 | 俊恵法師 しゅんえ (1113〜?) |
僧侶 | よもすから物思ふころは明やらて 閨の隙さへつれなかりけり |
恋の歌 | |
86 | 西行法師 さいぎょう (1118〜1190) |
僧侶 | 歎けとて月やはものを思はする かこち顔なるわかなみたかな |
恋の歌 | |
87 | 寂蓮法師 じゃくれん (?〜1202) |
僧侶 | 村雨の露もまたひぬ槇のはに 霧たちのほるあきのゆふ暮 |
秋の歌 | |
88 | 皇嘉門院別当 こうかもんいんのべっとう 生没年未詳 |
女流歌人 | 難波江のあしのかりねの一夜ゆへ 身をつくしてやこひ渡るへき |
恋の歌 | 難波 |
89 | 式子内親王 しょくしないしんのう (1149〜1201) |
内親王 | 玉のをよ絶なはたえねなからへは しのふる事のよはりもそする |
恋の歌 | |
90 | 殷富門院大輔 いんぷもんいんのたいふ (1130頃〜1200頃) |
女流歌人 | 見せはやなをしまのあまの袖たにも ぬれにそぬれし色はかはらす |
恋の歌 | 雄島 |
91 | 後京極摂政前太政大臣 (九条良経) くじょうよしつね (1169〜1206) |
大臣 | きりゝゝす鳴やしもよのさむしろに ころもかたしきひとりかもねん |
秋の歌 | |
92 | 二条院讃岐 にじょういんのさぬき (1141?〜1217?) |
女流歌人 | わか袖はしほひに見えぬおきの石の 人こそしらねかはくまもなし |
恋の歌 | |
93 | 鎌倉右大臣 (源実朝) みなもとのさねとも (1192〜1219) |
大臣 | 世中は常にもかもな渚こく 海人のをふねの綱手かなしも |
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94 | 参議雅経 (飛鳥井雅経) あすかいまさつね (1170〜1221) |
公家・歌人 | みよし野ゝ山の秋風さよ更て 故郷さむくころもうつ也 |
秋の歌 | 吉野 |
95 | 前大僧正慈円 じえん (1155〜1225) |
僧侶 | おほけなくうきよの民におほふ哉 我たつ杣にすみそめの袖 |
比叡山 | |
96 | 入道前太政大臣 (西園寺公経) さいおんじきんつね (1171〜1244) |
大臣 | 花さそふあらしの庭の雪ならて ふり行ものはわか身成けり |
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97 | 権中納言定家 (藤原定家) ふじわらのさだいえ (1162〜1241) |
公家・歌人 | 来ぬ人をまつほのうらの夕なきに やくや藻しほの身もこかれつゝ |
恋の歌 | 松帆の浦 |
98 | 従二位家隆 (藤原家隆) ふじわらのいえたか (1158〜1237) |
公卿・歌人 | 風そよくならの小川の夕暮は 御秡そなつのしるし成ける |
夏の歌 | 楢の小川 |
99 | 後鳥羽院 (後鳥羽天皇) ごとばのいん (1180〜1239) |
天皇 | 人もおしひともうらめしあちきなく よをおもふゆへに物思ふ身は |
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100 | 順徳院(順徳天皇) じゅんとくいん (1197〜1242) |
天皇 | 百敷やふるき軒端の忍ふにも なを餘りあるむかし成けり |
皇居 |
更新日:2006/07/17
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